「没後150年 歌川国芳展」 :美術館探訪 ARTNEWS アートニューズ:So-netブログ
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「没後150年 歌川国芳展」  [美術館  ARTNEWS アートニューズ]

「没後150 歌川国芳展」 代表作から新発見の作品まで計400余点を堂々展に!!

01_rgb.jpg 入場者数が531日、10万人を超えた国芳展が大好評で連日にぎわっている。

大阪市立美術館をキックオフとし、静岡と東京を巡回する予定だ。

2009年、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで大英博物館所蔵品による「KUNIYOSHI」展のオープニングセレモニーに招待されたため、ロンドンに行って来たのだが、あの審査眼の鋭いロンドンっ子達から大絶賛を受けていたのが、この国芳だ。

ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの「KUNIYOSHI」展は、2010年にはニューヨークでも開催され、国際的にも高い評価を得ていた。

「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」(全期)

大阪市立美術館で開催される「没後150 歌川国芳展」は、このロンドン版の巡回展かと思い、広報の方に問い合わせをしたところ、全く違う内容とお聞きしていたので楽しみにしていた。

が、この展覧会大好評であろうことは、ロンドンの反響を見ても容易に想像できた。

まず、ロンドン版とはスケールが全く違う。出展数が倍以上なのだ。

国芳の代表的な作品は勿論、これまでの展観では未紹介であった傑作、新発見の優品の数々を含む400余点が公開されている。

2011年は国芳の没後150年にあたるため、これを記念した大スペクタクルの展覧会と言ってよいだろう。

また、何より保存状態が大変良いのが特徴だ。年月を感じさせない発色の良さ、保存コンディションの良さには、コレクター魂を感じさせる。

というのは、展示されている作品は個人蔵のものが多いからだ。

日本にこれだけ国芳の作品が保存されているのは、日本人として誇らしいくらいだ。

 歌川国芳(寛政9[1797]-文久1[1861])は、画想の豊かさ、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデア、確実なデッサン力を持ち、浮世絵の枠にとどまらない広汎な魅力を持つ作品を多数生み出した絵師である。

03_rgb.jpgまた、西洋絵画に着目し、遠近法を取り入れたことでも名高い。

 「近江の国の勇婦於兼」(前期 4/125/8

しかし、同時代に活動した葛飾北斎歌川広重らの人気絵師に比べ、日本における知名度や評価は高いとは言えなかった。

「幕末の奇想の絵師」として注目され、評価されるようになるのは20世紀後半、外国からの評価からである。

04_rgb.jpgその作品は、浮世絵ファンのみならず、現代のデザイン関係者や若い世代の人々にも大いに注目されCOOLな浮世絵として評判を呼んでいる。

「荷宝蔵壁のむだ書」(黄腰壁)(前期 4/125/8

国芳の魅力は、何と言っても、その画想の自由さ、豊かさ、限りなく広がるイマジネーションの世界であろう。

物語の夢と冒険とロマンの世界を具現化する手腕においては、国芳は他に並ぶ者のいない卓越した才能を示し、まさに、江戸のグラフィックデザイナーである。

09_rgb.jpg国芳は、「水滸伝」の登場人物をダイナ ミックに描いた武者絵で脚光を浴び、伝統的な役者絵や美人画をはじめ、西洋画法の影響を受けた風景画やユーモアとウィットに富んだ戯画など、さまざまな分野で特異な作品を残した。

「通俗水滸伝豪傑百八人之壹人短冥次郎阮小吾」(後期  5/106/5

05_rgb.jpg  特に、大判錦絵を三枚つなげた大画面に鯨や骸骨など巨大なモチーフを貫くように描いた「ワイドスクリーン」と呼ばれる手法には、国芳の斬新で大胆な感覚がよくあらわれている。

 宮本武蔵の鯨退治(前期 4/125/8

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 相馬の古内裏(前期 4/125/8

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 「朝比奈小人嶋遊」(後期 5/106/5

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「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」(後期 5/106/5

 

また、無類の猫好きとしても知られる国芳は、しばしば画中に愛らしい猫たちを登場させており、ほほえましい。

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鏡面シリーズ猫と遊ぶ娘(前期 4/125/8

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「猫の当字」ふぐ(前期 4/125/8

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「其まゝ地口猫飼好五十三疋」(部分)(後期 5/10 6/5

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 「きん魚づくしぼんぼん」(後期 5/106/5 
《初公開》

音声ガイドもよくできていて大変面白い。

ビゲーターは俳優の山本耕史氏で、彼が国芳の弟子を演じ、弟子の立場から見た国芳像を物語るというユニークな手法を取っており、臨場感たっぷり。

あまりにすばらしい展覧会だったので私は、前期に2度も見学に行ったくらいだ。

展示替えがあり、現在後期の作品が見られる。

マストと言っていい必見の展覧会である。

今回の展覧会が国芳の魅力を堪能できる稀有で貴重な機会となることは間違いない。

 名称 没後150年 歌川国芳展会場大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82

会期2011412日(火)~65日(日)
会期中、展示替えを行う。

前期:412日(火)~58日(日)後期:510日(火)~65日(日)

開館時間午前930分~午後5
(入館は閉館の30分前まで)

休館日月曜日

監修者岩切友里子(浮世絵研究家)出品作品400点(錦絵のほか、肉筆、木など)

 主催大阪市立美術館、日本経済新聞社、毎日新聞社

協賛協賛SMBC日興証券NEトヨタ自動車日本興亜損害保険

入館料

当日前売団体
一般1,3001,1001,100
大学生・高校生900700700


 

団体料金は20名以上。
中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料(要証明)。


読者プレゼント 510名様にご招待券 プレゼント
あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp に展覧会名 ご住所、お名前をお書きの上どしどしご応募下さい。発送をもって当選と代えさせていただきます。


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